あさぎり→ふじさん

どうも、ゆっけりんです。

先日、小田急電鉄JR東海が共同運行する有料特急「あさぎり」の最終列車のきっぷを無事手に入れたので、その話題を。

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朝霧、というのは元々朝に立つ霧のことを指す語のようです。そのまんまの意味ですね。静岡県民の方々が「朝霧」と聞くと朝霧高原のことを思い浮かべるのではないでしょうか。富士山西麓、富士宮市に広がる高原地帯であり、美しい富士山と雄大な草原を望めることから、避暑地として全国的に人気の観光スポットとなっています。

ところ変わって、富士山東麓、こちらもまた壮大な富士山の姿を拝める観光都市、御殿場。その御殿場を発着する特急が「あさぎり」です。

発祥の詳しい説明はWikipediaに譲るとして、初めて「あさぎり」という名前の列車が運行を開始したのは1968年のこと。当時は「特別準急」あさぎりとして一日4往復、列車は小田急の二代目ロマンスカーであるSSEを用いて運行されました。特別準急とは凄いネーミングですね。その後の「連絡急行」あさぎりを経て、国鉄民営化後の1991年に運行開始されたのが「特急」あさぎりです。小田急のRSE・JR東海371系を使用し、運行区間も御殿場のさらに南、御殿場線の終点の沼津まで延長されました。この延長の背景に沼津東京間の利用者層の開拓、また駿東・伊豆のリゾート開発をしていきたいという思惑があったということが伺えます。

 

ただ景気悪化に伴う沼津市街地の衰退、伊豆地域の観光客の減少などを原因とする利用客の低下により、車内には徐々に空席が目立つように。駿東・伊豆地域のリゾート開発もほぼ失敗に終わります。

結局、2012年のダイヤ改正を持って運行区間は再び御殿場まで短縮され、RSE車は引退(のち富士急行に譲渡)、371系はあさぎり号の運用から外れることとなりました。代わって元々は地下鉄直通用のロマンスカーとして製造された60000系MSEが使用されるようになり、1往復減便されて一日3往復(土日は4往復)の運行になりました。今から6年前の話です。

個人的には運行区間短縮の理由はそれだけではなかったと思います。元々沼津は新幹線駅ではないものの、新幹線駅である三島から5分という好立地であり、東海道新幹線三島駅開駅以来沼津東京間の輸送はもっぱら新幹線が担ってきました。新幹線を利用すると片道4000円かかりますが、こだま号利用でも僅か1時間で東京に到着します。それに対しあさぎり号は片道2980円で新宿まで2時間かかるという特急でした。東海道線と山手線で新宿まで行っても片道2000円強で時間は2時間半ほどですので、あさぎりという選択は観光目的としても少し割高な気がします。勿論その割高な分のサービスが受けられるのが所謂「有料列車」な訳ですが、運行開始時には既に好景気な時代が終わっており、「優雅さ」や「高級さ」よりも「速達性」や「安さ」が求められる時代になっていました。つまりはビジネス目的だけでなく観光目的の旅客輸送でも最初から新幹線が優位を握ったままだったのかなぁ、と。このご時世、沼津までの運行というのは遅かれ早かれ厳しくなっていたのかなと思います。

 

さて、そんな「あさぎり」ですが2018年3月17日のJR東海小田急ダイヤ改正に伴って名称が「ふじさん」に改められるということが両者のプレスリリースにより発表されました。この発表に驚かれた方も多いのではないでしょうか。なにしろ今年はあさぎり「50周年」という素晴らしい節目の年です。特急列車の廃止や置換が進む中、あさぎりもその対象に...という可能性も充分考えられたはず。ただこれからあさぎりの身に起こるのは、まさかの「名称変更」として第2の姿に生まれ変わるということです。

このことに、小田急JR東海双方のイメージ戦略への強い意気込みを感じられます。御殿場は御殿場線の単独駅であるものの、富士山観光の一大拠点となっており、駅前に中規模のバスターミナルを持っています。加えて昨今の日本は外国人観光客が急増しており、勿論これからの富士山への観光目的の登山の増加も見込まれます。こうした富士山観光の需要増加が名称変更の背景にありそうです。ふじさんの英語名をFujisanではなくMt.Fujiとしたのもその証左ではないでしょうか。

 

最後に、僕がいつだかに書いたクソポエム集です。

こんなイキった事を言っておきながら、結局は運行区間短縮前のRSEの姿も、371系の姿も、一枚も写真に納める事が出来なかった。こんな夢のような列車が、大好きでたまらない列車が、6年前までほんのすぐ近くまで来ていたというのに。人生は後悔だらけですね。

この後悔を引きずってはいけないかなぁと思います。絶対に作品に昇華させます。それまで時間がかかってしまうかもしれませんが、必ず最高の形にして完成させたい。並々ならぬ覚悟で制作していきたいなという所存です。

最後の方が蛇足になってしまいましたが、ここまでご覧頂きありがとうございました。最後に、僕が大好きでたまらない作品を勝手ながらこの場所に貼らさせて頂き、当記事の終わりとさせていただきます。